清潔観溢れるシンプルな外観。
足裏から伝わる温もり。
家中温度差のない快適性。
私は宿泊体験にて一条工務店の虜となった。
そこから本格化する打ち合わせ。
月1~2回のペースで半年通い、我が家が出した答え。
『一条工務店では家を建てない』
この記事では私が感じた一条工務店のデメリットと、選ばなかった理由を書き殴りました。
綺麗にまとめてなんかいません。
また、私は一条工務店で建てたわけでも、住んだことがあるわけでもありません。
一条工務店で建てた方、契約した方、気に入っている方が読んだら、まず間違いなく不快に感じます。
始めに伝えておきます。
一条信者はここでお引き取り下さい。
(注:一条信者▶一条工務店をとても気に入り『一条の家こそ絶対』と自信を持たれている方々)
この記事はいかなる理由であれ『一条工務店で建てない理由を探している方』に向けて書いた記事です。
一条工務店6つのデメリット
- 費用面
- 自然と戦う家
- 機械で制御された家
- デザインが単調
- 契約を迫られる感覚
- 坪単価値上げへの不信感
これら6つの理由から、我が家では一条工務店を候補から外しました。
あくまでも私の個人的な感想であり、もちろん良い所もたくさんあります。
しかし一条工務店を選択しなかったということは、それなりに理由があるから。
それでは6つの理由を深く掘っていきます。
①費用面
全面タイル張り・全館床暖房・ロスガード・トリプルガラス+樹脂サッシ…
他社では高額オプションとなる設備を標準仕様とするi-smart(アイスマート)。
W断熱やハニカムシェードを始め、i-smartはコスパ最強。
毎度のごとく営業マンに言われた。
とは言ってもだ。
「当社と同じ仕様なら、更に安くできる住宅メーカーは無い」
こんなの当たり前では?
なぜなら、どのハウスメーカーも標準仕様で大量受注+生産しているのだから。
だから標準仕様は安くなる。
重要なのは、選び手(施主)が一番気に入るか納得できる価格帯・性能・デザインの標準仕様を用意できるか。
これがハウスメーカー選びというもの。
我が家が一条工務店から頂いた見積書は30坪で2,345万円。
坪単価78.1万円。
コスパが良いのは理解できるが、それにしても高い。
我が家の懐事情では予算オーバー。
希望予算は2,000万円って何度も伝えたのに…。
②自然と戦う家
『冬を主とした家づくり』
日本という土地柄、夏よりも冬に重きをおいた家づくりの方が失敗は少ない。
電気代で見ても夏より冬の方が高いのも要因の一つ。
断熱・気密性能やランニングコストの低い床暖房など、冬場のi-smartは素晴らしい。
他のハウスメーカーではなかなか真似できない。
しかし問題は夏。
軒・庇を好まないi-smartは、夏の日差しを迎え入れる。
ハニカムシェードもあるが、室内で熱を遮るよりも室外で遮る方が効率が良い。
入り込んだ熱は高性能なゆえ、室内に蓄積され続ける。
窓配置・西日対策・通風性を考えないi-smartの間取りをよく目にする。
高性能に絶対の自信を持つ一条工務店。
だからこそ自然の恵みを活かした家づくりが苦手に感じてしまう。
現に営業マンの口からは平気でこのような事が言われる。
またi-smartを建てた方のブログからは…。
といった声をよく目にする。
夏も冬も窓を開けれない日ばかりだろうか?
時には快適な気温のときもあれば、掃除をするとき窓を開けたい。
少しの時間でも窓を開け、風を通し、室内の空気を入れ替えると気持ちよくなる。
それらを全てロスガードに任せる事は本当に良いことなのだろうか?
③機械に制御された家
一条工務店に限ったことではないが、ロスガード・床暖房・太陽光発電と高額機器をふんだんに取り入れた家に違和感を覚えた。
『家を買いに来ているのか?電化製品を買いに来ているのか?』
そんな感覚。
電化製品はいつか寿命が来る。
10年後かもしれないし、20年後かもしれない。
であれば家に組み込むのでなく、代えのきく物をその都度ベストな選択をしていきたい。
その方が将来的にも時代の流れに対応しやすい。
何より電化製品をメンテナンスして使い続けても、20年・30年もつイメージがつかない。
いつか使わなくなるか、大金を払い交換するだろう。
しかし家の建築時に機械を大量に組み込んでしまっては固定資産税も永遠に高いまま。
電化製品だけでなくとも室内を快適にする方法はたくさんあるのに。
一条工務店の家は機械に頼りきっている事に間違いはない。
④デザインが単調
初めて一条工務店の家を見たときは感動だった。
白く爽やかで大人格好良いハイドロテクトタイルの外観。
御影石天板のキッチンを始めとした豪華な内装。
まるで高級ホテルに来たかのような感覚。
しかしそれは時間と共に『飽き』へと変わっていった。
一条工務店に惚れ込んでいた当時の私は、様々なi-smartを見るべく各地のモデルハウスを訪れ、見て話を聞いた。
すると同じような内外観。
『なんか違うな…』
そんな感情をもつようになった。
どこのモデルハウスも同じような外観。
街中でも気付く一条工務店の家。
性能だけでなく、どこかオリジナリティが欲しくなった。
内装は工夫次第である程度は自分の色を出せるのかもしれないが、選択肢は極めて少ない。
⑤契約を迫られる感覚
我が家は家づくりにかけられる時間が、当時まだ2年も残っていた。
しかし営業マンからは…。
何か急かされている気持ちになり、焦る自分がいた。
更に追い討ちをかけるように…。
ちょっと待って欲しい。
仮契約をするか悩んでいるのに、その先の本契約まで急かすつもりか。
こっちにはまだまだ時間があるのだから…。
営業マンは私を急かしたのではなく、損をさせない最適な提案をしてくれたのだろう。
現にその後も坪単価は上がり続けていた。
一条工務店だけは。
他のハウスメーカーは値上げをしていないのに…。
⑥坪単価値上げへの不信感
なぜこんなに坪単価を上げ続けるのか。
営業マンいわく、東京オリンピックに向けて資材高騰分と人材流出を防ぐため。
確かにみなし労働時間制度を悪用し、残業代を一定額しか支払わない一条工務店。
もっと労働者を大切にすべき。
また別の理由もあった。
一条工務店が「8社会」と呼ばれる建築業界を国と共に支える組織から良く思われていないこと。
積水や大和を始めとした大手ハウスメーカー8社+国。
一条は国が求める家以上の家をコスパ良く提供。
これでは今まで日本の建築業界を支えてきた8社だけでなく、日本の経済を支えてきた家に携わる企業全ての存続が危うくなる。
そのため一条工務店にお客が集まりにくくする政策を打ち出したりしている。
そのため一条工務店は8社会+国に歩み寄るため坪単価を上げざるをえなかった。
個人的にはこのような逆境にも負けず、施主を思った家づくりをコスパ良く続ける一条工務店を応援したい。
そしてどの建築業者も一条工務店と違った形であれ、価格を抑えてより良い家を提供して欲しい。
答え→「〇〇だけではなかった」
これら6つの理由から一条工務店での家づくりを選ばなかった。
また今になり気づいたが、ハウスメーカーでの家づくりをやめたのかもしれない。
いや、正確にはハウスメーカー以外でも家づくりが出来ることに気付いた。
当たり前のことだが。
ルールや時間に縛られた家づくりでなく、ゆっくりと我が家に合った家づくり。
これを叶えてくれるのは、建築士や地元の工務店だと判断。
そしてそんな素敵な決断をできたのはこれおかげかもしれません。
おわりに
一条工務店の主力3シリーズi-smart・i-cube・グランセゾン。
何よりも性能や安心感、コスパを求めたい人にはオススメです。
ただ我が家には合いませんでした。
いや、もしかしたら一番最初に挙げた理由「費用面」を受け入れられなかっただけなのかも。
しかし、そのおかげで冷静に判断することが出来たのは事実です。
どんな理由であれ、結果として我が家は「一条工務店でなかった」のです。
家づくりを始めた頃は見るもの全てが新しく感動するでしょう。
ただ家族内で何度も話し合い、自分達の理想を見つけることができたら、きっとその理想は最初の感動とは異なる結果になるのではないでしょうか。
P.S.
明日(2/14)は私の姉の実体験『間違った方法で業者を選び「住宅トラブル」になった姉の末路』をこのブログで紹介します。
AM6:30投稿予定です。