住宅産業新聞社と一条工務店公式HPがハウスメーカー販売戸数を発表しました。
発表前年戸建て販売戸数2位の一条工務店が販売戸数1位奪還です。
前年1位のプライムライフテクノロジーズは2位、前年3位の積水ハウスは順位変わらずの結果でした。
それでは詳しい数字を前年と比較しながら見ていきましょう。
併せて前年販売戸数から見えてきた、好調企業の特徴と今年度の予想もご覧ください。
2020年度 戸建て販売戸数ランキング
順位 | ハウスメーカー | 販売戸数 |
1 | 一条工務店 | 約14,000 |
2 | プライムライフテクノロジーズ | 12,742 |
↳パナソニックホームズ | (3,796) | |
↳ミサワホーム | (5,349) | |
↳トヨタホーム | (3,597) | |
3 | 積水ハウス | 10,369 |
4 | セキスイハイム | 9,555 |
5 | ヘーベルハウス | 8,360 |
6 | 大和ハウス | 7,019 |
7 | 三井ホーム | 2,585 |
8 | ヤマダホームズ | 2,567 |
参考 | 住友林業(9ヵ月の販売戸数) | 5,584 |
こちらのランキングは戸建て(注文住宅・建売住宅)のみのランキングです。
マンションやアパートは含まれておりません。
2位~8位は住宅産業新聞のデータから、1位の一条工務店公式ホームページからデータをとっています。
一条工務店販売戸数
一条工務店公式HPによると「戸数住宅販売戸数”業界第1位”」と発表。
続く住宅産業新聞の販売戸数とグラフ数値を重ねてみても、A社→プライムライフテクノロジーズ、B社→積水ハウス、3位セキスイハイム・・・。
数値が綺麗に重なることが分かりますね。
一条工務店の公式HPでは他社の社名は伏せているものの、「正確なデータの基に、自社の販売戸数は1位です」と公表していることが読み取れます。
2019年度(昨年)のランキング
順位 | ハウスメーカー | 販売戸数 |
1 | プライムライフテクノロジーズ | 14,497 |
↳パナソニックホームズ | (4,268) | |
↳ミサワホーム | (6,107) | |
↳トヨタホーム | (4,122) | |
2 | 一条工務店 | 約13,500 |
3 | 積水ハウス | 13,252 |
4 | セキスイハイム | 10,200 |
5 | ヘーベルハウス | 9,111 |
6 | 大和ハウス | 7,738 |
6 | 住友林業 | 7,738 |
8 | 三井ホーム | 3,481 |
9 | ヤマダホームズ | 2,438 |
参照:心も体も暖かい家づくり
2020年と2019年を比較すると1位と2位の変動のみで、その他の順位に変わりはありません。
しかし、販売戸数は2社を除き大幅ダウン。
続いて前年と比較をしてみましょう。
年度別 販売戸数増減
ハウスメーカー | 2019年度 | 2020年度 | 増減 |
一条工務店 | 約13,500 | 約14,000 | 約+3.7 |
プライムライフテクノロジーズ | 14,497 | 12,742 | -11.0 |
↳パナソニックホームズ | (4,268) | (3,796) | -19.9 |
↳ミサワホーム | (6,107) | (5,349) | -12.4 |
↳トヨタホーム | (4,122) | (3,597) | -12.0 |
積水ハウス | 13,252 | 10,369 | -21.8 |
セキスイハイム | 10,200 | 9,555 | -6.3 |
ヘーベルハウス | 9,111 | 8,360 | -8.4 |
大和ハウス | 7,738 | 7,019 | -12.1 |
三井ホーム | 3,481 | 2,585 | -18.4 |
ヤマダホームズ | 2,438 | 2,567 | +3.4 |
住友林業(2020年度は9ヵ月) | 7,738 | 5,584 | – |
※ 住友林業は2020年度のみ変則的に9ヵ月集計の為、増減比較無し。
一条工務店とヤマダホームズのみ、前年度よりも販売戸数が増加。
その他のハウスメーカーは苦しい営業成績となりました。
注意してみると積水・大和・パナ・三井など、鉄骨メーカーが特に苦戦していることが読み取れます。
一方、一条・ヤマダを始めとした木造メーカーは安定した業績を残すことが出来ました。
2021年度 業績予想
当サイトでも紹介しているウッドショックの影響から、2021年度は木造メーカーが大きく業績を落とす事が予想されます。
各社値上げの報告がなされており、こちらの記事で随時一覧を更新しています。
各ハウスメーカー坪単価一覧
値上げの報告が続出する一方、ハウスメーカーの価格には裏ルールが存在することをご存じですか?
それは、「1度上げた価格は下げない、絶対に。」です。
ハウスメーカーは住宅価格を毎年、毎月のように見直します。
数年間価格の変わらないハウスメーカーは存在しません。
これは人口減少の観点からも、今後家を建てる人が減ることが安易に予想され、1棟あたりの単価(利益)を上げていることも明らかです。
「坪単価を上げる代わりにオプションの〇〇が標準仕様になりました」というハウスメーカーは多いです。
しかし、「業績が良くなった」「景気が良くなった」「研究開発の結果」など、いかなる理由があっても家の価格(=坪単価)は安くしないことを頭の片隅に入れておきましょう。
各ハウスメーカーの坪単価はこちらの記事で確認することが出来ます。
(スウェーデンハウス・ヘーベルハウス・積水ハウス・住友林業・一条工務店・三井ホーム・パナソニックホームズ・セキスイハイム・大和ハウス・住友不動産・ミサワホーム・トヨタホーム・クレバリーホーム・ユニバーサルホーム・ヤマダレオハウス・アキュラホーム・アイフルホーム・タマホーム・日本ハウスホールディングス・ヤマダホームズ・桧家住宅・アイダ設計・アエラホームの坪単価・口コミ・施工写真が確認できます)
おわりに
2018年度までの数年は、積水ハウスと一条工務店で販売戸数1位を争っていました。
しかし、2019年には大手3社共同のプライムライフテクノロジーズが誕生するや否や1位に君臨。
2位との販売戸数を大きく引き離し「絶対的王者の誕生か?」と囁かれるも、翌年には一条工務店にその座をあけ渡しました。
と思いきや、今年度はウッドショックの影響から木造メーカーの失速が予想される現代。
パワーバランスが大きく変わる住宅業界。
東日本大震災から「エネルギー住宅」がトレンドを席巻した10年も、2030年には太陽光売電価格が10円以下になると言われる昨今。
プライムライフテクノロジーズのように「エネルギー住宅→IoT住宅」へと進化の舵をきるのか、はたまた「殺菌住宅」のような新たなジャンルが生み出るのか想像もつきません。
ハウスメーカー各社も既存の考えに囚われない柔軟な家の在り方を提供し続けています。
しかし、いつの時代も家の在り方を決めるのは「住まい手」であることに変わりありません。
あなたが「今」求める家は、どんな家ですか?
多くのハウスメーカーの特徴を見て、感じて、ご自身に合った家を見つけ出してください。
家の正解はどこにもなく、あなたが「なんか、いいな。」と感じる家こそが1番の家です。
どこのハウスメーカーにしようか悩まれている方は、タウンライフ家づくりを活用すれば、一気にハウスメーカーを絞ることが出来ます。
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私がが実際に使った体験談は、「タウンライフ家づくり」を使ってみたで紹介していますので、参考にしてみて下さいね。