こんにちは。
住宅情報ブログでアクセス数1位「マドリエ住宅分析室」の管理人、マドリエです。
人生最初の家づくり、最初で最後になるかもしれない家づくり。
ウン千万円を支払う、人生で一番お金と向き合う瞬間です。
「だからこそ後悔のない、最高に満足できる決断をしたい!」
誰しもがそう思いますし、実際にそうでなければいけません。
しかし、実際に注文住宅を建てたほとんどの方がどこかしらに後悔を抱えています。
部分的に見ると、「広さ」「収納」に関しては4割前後の方が満足できていません。
ではなぜ、多くの方が長い期間悩んで建てた家に満足できていないのでしょう?
それは、9割の方は注文住宅の最大のメリットに気づいていないためです。
結論から言うと、注文住宅の最大のメリットは住宅のプロに提案してもらえることです。
当たり前のことに聞こえますか?
しかし9割の方は「後悔しないように」と、プロの提案よりもご自身の夢を優先しているのが現状です。
「LDKは20畳以上」「天井はできるだけ高く」「書斎やユーティリティーが欲しい」といった具合にです。
その結果、家の大きさ的にも金額的にもどこかシワ寄せが生まれてしまい、住み始めてから後悔に繋がるケースがあまりにも多いのです。
では何故、プロの提案よりもご自身の夢を優先してしまうのでしょう?
それは「注文住宅という言葉に踊らされている」からです。
では一体「注文住宅という言葉に踊らされている」とはどういう意味なのか、そうならない為にどうすれば良いのかを紹介していきます。
Contents
「注文住宅」の言葉の意味
あなたは「注文住宅」という言葉を聞いて何を想像しますか?
- 自分でオーダーした家を建てられる
- 自分で全て決めることが出来る
ザックリとこんなイメージを持たれたのではないでしょうか?
もちろん正解です。
注文住宅はキッチン・お風呂・トイレなど生活設備から、家の雰囲気を大きく左右する外壁・床や壁の色まで多くの選択ができます。
その自由度は建売やマンションとは比べ物になりません。
しかし、「注文住宅」という言葉は本来、「家」という言葉から建売やマンション、アパートなどと区別するために生まれた言葉です。
「注文」という言葉が付くだけで「自分が決めた」というオリジナリティが一気に増しますね。
しかし元々は「家」から派生した言葉。
食う寝るところに住むところ、です。
9割が失敗するポイント
9割の施主(家を注文する人)がプロの提案よりもご自身の夢を優先してしまうのは、「注文住宅という言葉に踊らされている」とお伝えしました。
注文住宅の間取り・デザイン・設備のほとんどを自分で考え、選び、言葉通り「注文」することが失敗に繋がる1番の原因です。
住宅やデザイン関係の仕事をされている方でも、全てのバランスを整えるに多くの経験が必要です。
ご自身の仕事に置き換えてみて下さい。
あなたの今の仕事は初心者でも出来る仕事ですか?
経験者と初心者、どちらの技術・知識が活かされていますか?
1年近く感性を元に独学で勉強して通用しますか?
あえて厳しい言い方をしますが、初心者ではプロの感性と経験に勝ることはできません。
プロに頼ることが、より満足のいく家を建てる近道です。
オーダーメイドスーツでもそうです。
ご自身の希望を伝えすぎるより、仕立てのプロのアドバイスに耳を傾けながら作るスーツのほうが、綺麗なシルエットと快適な着心地を手にすることができますよね。
住まい手の夢を詰め込んだ家づくり
→失敗しやすい
プロの経験と感性を優先した家づくり
→失敗しない
全てをプロに任せるの?
ご自身の夢を伝えず建築のプロに頼りっきりでは、万人受けのする味気ない家となってしまいます。
これでは建売と変わりません。
注文住宅のメリットは、家に住む家族に合わせて家を建てることができる点です。
どんな家が、自分達家族が1番幸せになれるか。
それを建築のプロと見つけることが、注文住宅で最も大切なことです。
しかし、建築のプロは家族のことを何も知りません。
幸せな生活を送る家を提案したくても住まい手の性格が分からないと、万人受けする無機質な家しか提案できません。
住まい手の性格を打ち合わせを重ねる中でプロが理解できた時、初めてその家族にとって最適な家を図面に落とし込むことが出来ます。
”その家族にだけ”最適な家であり、他の家族ではしっくりこない家でもあります。
- 今までどんな生活をしてきたか
- 今後どんな生活をしたいか
- 朝ごはんは皆で?個人で?
- 洗濯は室内干し?外に?コインランドリー?
上記はほんの一例。
打ち合わせを進める中で、プロのフィルターを通して住まい手の性格を覗き込み、無駄を省き、限られた予算の中で最も幸せになれる家を提案してもらえることが、注文住宅の最大のメリットであり、とても贅沢なことです。
プロに家族の「欲」を削いでもらうことが大切。
その家族にとって最も大切なものを見つけてもらいましょう。
打ち合わせでNGなこと
「LDKは20畳以上」「6畳の子供部屋2つ」「4.5の和室は必須」のような要望はなるべく避けましょう。
大きな空間を指定してしまうと、間取りの自由度はガクンと下がってしまいます。
このような希望はファーストプラン(1番最初に提案してもらうプラン)を提案されたあとに伝えましょう。
まずはプロ目線で最適な家を提案していただくことが大切です。
また、これはファーストプランでしか出来ない特権です。
- 家族の事を知ってもらう
- プロ目線の家を提案してもらう
- 微調整を繰り返す
積極的に伝えた方が良いこと
一方、プロに伝えたほうが良いことは2つあります。
1つ目が”今までの生活”です。
同棲をスタートさせたり新婚時代を思い返して下さい。
異なる家庭で育った2人は生活は全く別物です。
ご飯を食べるタイミング、洗濯の方法、帰宅後の動線…。
誰しもが慣れ親しんだ生活を持っています。
言い方を変えれば、矯正された生活はストレスがかかります。
そして今の家族にも生活のスタイルがあり、家庭ごとに異なります。
「プロに提案をされたから」と無理に変えてしまえば、そこに心豊かな生活は生まれません。
2つ目が”今と変えたい希望の生活”です。
もうお気づきだと思いますが、これは「LDKは○畳以上が良い」といった空間を指定する希望ではありません。
- テレワークできる場所が欲しい
- 洗濯のストレスを減らしたい
- リビングに寝っ転がれるスペースが欲しい
- 家庭菜園をしてみたい
このように、プロに考えてもらう希望を伝えましょう。
すると、今までご自身で妄想していた以上のプランを提案して頂けるかもしれません。
空間を決めてお願いしてしまうと、せっかく良い提案があっても教えてもらえないケースがあります。
それはプロも人間だからです。
夫婦で考え抜いて大満足な空間に水をさされては、いい気持ちがしませんよね。
例え「この家族にはもっといい空間・方法がある」と感じていてもです。
また、ファーストプランを住まい手主体で空間を指定してしまうと、セカンドプランも住まい手の希望をより反映したものになります。
プロの完全オリジナルプランは1番最初しか受け取ることが困難です。
- 今までの生活を伝えよう
- 変えたい生活を伝えよう
- プロに考えてもらおう
骨組みから提案できるのは注文住宅だけ
注文住宅のメリットはプロに提案してもらえることだと繰り返しお伝えしてきました。
この提案は表面を変化させるコーディネートでなく、中身である骨組みまでを指します。
そしてこの骨組みまで提案できるのは注文住宅だけであり、マンションや建売では不可能です。
骨組みを変えることで間取りだけでなく、光・熱・風・音・匂いまでも調整することが出来ます。
(これらは生活の質に大きく関わります)
そして最も大切なのが、家族の生活スタイルと予算に直結する点です。
その家族にあった動線
その家族にあった収納
その家族にあった予算
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リビングや趣味部屋にスペースを割いてしまい、子供部屋が希望数確保できなくなってはいけませんよね。
満足な家でもあきらかに予算オーバーでは、その後の生活が厳しくなります。
予算は避けては通れない壁です。
限られた予算内で最も家族が幸せになれるのかを、ご家族だけで考えるのなく、建築のプロとともに模索しましよう。
経験値は大きな財産です。
ご家族が知らない引き出しを、プロは山ほど持っていますよ。
まとめ
「注文住宅」という言葉は、住まい手が考えてオーダーする家と捉えがちですが、本質は違いましたね。
- プロに提案してもらえる唯一の住宅
- 全てのバランス調整をプロがサポート
間取りなんかはご自身で考えるのも楽しいですよね。
でもそれを「こんなのどうでしょう?」とプロに見せてはいけません。
プロも「住まい手さんが考えてくれた間取りをベースに…」とプランを練り始めては、せっかくの注文住宅の特権である「プロによる提案」の効果が激減してしまいます。
ファーストプランだけはゼロからプロに提案してもらいましょう。
その後は、家族の生活が新居にフィットするか打ち合わせを重ね、ご自身の考えを積極的にプロに伝えて下さい。
- ゼロからの提案は1番最初のファーストプランだけ
- 1度きりのチャンスと特権を無駄にしない
提案力の高いプロを見抜く
ここまでは注文住宅の特権「プロに提案してもらう」を細かく紹介しました。
しかし、この特権も提案力のないプロでは全く意味のないこと。
そもそも提案力のない方に「プロ」という言葉は使いませんね。
ここからは提案力のある住宅業者を「プロ」と、提案力のない住宅業者を「一般営業マン」と表現し紹介していきます。
プロと一般営業マンの違い
ハウスメーカーや大きい工務店では、家のプラン(間取りや立体的な空間設計)を住まい手に提案するのは設計士ではなく、資格を持たない営業マンが一般的です。
なかには「1級建築士」のように、資格を持つ方もいます。
しかし多くの資格を持つ建築士は、住まい手と打ち合わせをすることは少ないです。
なぜなら、住まい手と間取りを決めていくのは営業マンの仕事だからです。
建築士は、住まい手と営業マンが作成した間取りやイメージ図が建築基準法に引っかからないかチェックすることがメインです。
建築士
最終的な図面の作成・確認
営業マン
住まい手と間取り図・イメージ図・見積もり作成
ただ注意をしていただきたいのが、資格を持っていないから提案力が無いというわけではありません。
営業マンでも経験豊富で、住まい手のために日々勉強している方はたくさんいます。
むしろ建築士は図面のチェック作業がメインなため、間取りや空間版ランスの提案力は営業マンの方が高いです。
しかし、営業マンの中には家についての学びよりも、契約を取り報酬を得る近道として心理学の本しか読まない方がいるのも事実です。
営業マンの中にもプロが大勢いる一方、ノルマをこなしたり自らの利益を淡々と求める営業マンも少なからずいることを頭の片隅に残しておきましょう。
プロ
提案力が豊富
住まい手第一
一般営業マン
知識・経験が浅い
契約が第一
プロの見抜き方
住まい手を第一に考え、家を提供するプロにはいくつかの傾向があります。
もちろんこれが全てではありませんが、見極めるポイントを厳選しましたので参考にして下さい。
- 予算・広さ・デザイン・性能など「全体のバランス」を気にする
- 住まい手の要望を「全て」は聞かない
- 「なくても良いもの」を見抜き、削いでくれる
プロに出会う方法
提案力の高いプロに出会う最短ルートはありません。
評判の高いハウスメーカーに行っても、そこの営業マンがプロか一般営業マン家は運次第です。
実際に打ち合わせを重ねなければ提案力が高いのか、知識も経験も薄いのか、住まい手第一に家づくりをしてくれるのか、契約欲しさに綺麗な言葉を並べるのかは分かりません。
プロか一般営業マンか見分けるには実際に打ち合わせをし、プランを提案してもらうしかありません。
しかも複数社からです。
最初の1社だけでは比較対象がなく、初めてという感動値が加わり感覚が麻痺しています。
時間をかけて複数社、最低でも3社は見て「打ち合わせ→プラン提案」をしてもらいましょう。
複数社見ることでご自身の「見る目」が養われます。
そして、プランを提案時には「この人は私達を第一に考えてくれる、提案力のあるプロだ」「この人はただ契約をとりたい一般営業マンだ」と自然に分かるようになります。
間取りを貰うには時間がかかる
1社から間取りプランや見積書を貰うとなると、最低でも3回の打ち合わせは必要です。
1度目→会社案内・家の説明
2度目→施主の希望をプランニング
3度目→間取り・見積もり提案
※ 1度の打ち合わせ2時間(計6時間)
例え3社から間取りを貰おうとすると最低でも18時間は必要です。
1日に3社見たとしても3日かかります。
打ち合わせ毎に1〜2週間は空るため、3社から間取り・見積もりを貰うには1ヶ月は見ましょう。
文字で説明されると『簡単じゃないか』と感じるかもしれませんね。
しかし実際に打ち合わせを始めると痛感させれます。
一生懸命に営業マンの話を聞いて、自分たちの夢を伝えることは凄く神経を削られることを。
打ち合わせをするなかで『この住宅会社はなんか違うな…』と感じても、すぐに帰りにくい空気が流れます。
営業マンも自社を気に入ってほしいので、足を運んでくれた方にはあの手この手でアピールを続けます。
特に住宅展示場でプロを探すことは、簡単なようで意外と大変なんです。
サクッと間取り・見積もりを貰う方法
何の情報も無い状態で地道に足でプロを探す事は、ちょっと効率が悪いかもしれません。
(評判の良い建築士や営業マンの噂を元に足を運べれば、この方法が1番良です)
であれば、あらかじめ提案力のあるプロに目星をつけて足を運びましょう。
今はネットで簡単に提案力のあるプロを探せる時代です。
正確には、ご自身の夢を1度入力するだけで複数社から間取り・見積もりを作成してもらえ、提案力を比較できます。
近所のハウスメーカーや工務店から間取り・見積もり作成を依頼したい方はタウンライフ家づくりを利用すれば間違いありません。
100万人以上が利用し最も評判がよく、私も家づくりの際には活用し住宅会社選びが一気に加速しました。
↓実際に私が頂いたものです。
ハウスメーカーと工務店に同じ要望を伝えたのに、届いた間取りは全く別物ですよね。
まさに提案力の違いです。
ちなみに私は要望に「小さな家でも良いので家族が幸せを感じれる家」と書きました。
どちらがその家を提案できているでしょう?
これは私の感覚ですが、この2社ではハウスメーカーの間取りの方がキュンキュンきました(^^)
家全体でも30坪と大きくなく、LDKとフリールームの中心に私の主戦場になるキッチンが配置。
子供を見ながら安心して料理が出来る空間に惚れ惚れしました。
また動線として、キッチン→パントリー→洗面所→ダイニング→キッチン…とその時々に好きな移動を助けてくれる周遊動線も魅力的ですね。
一方、工務店の感想は「ただ広いだけ…」、以上です。
私の要望よりも、工務店側がオススメな家を提案してきたようにも感じます。
せっかく間取りを提案してくれたのに申し訳ないですが、工務店に足を運ぶことは無いでしょう。
1社では決めちゃダメ
このように、気になる工務店でも実際に提案をしてもらうと「理想と全く違う…」なんてことにも気が付けます。
(私も比較するまで、ここまで提案力に差が出るとは思ってもいませんでした)
タウンライフを活用すれば実際に足を運んで打ち合わせを重ねるより…
- 間取りと見積りをもらう時間と労力を大幅にカットできます
- 比較を重ねるごとに自分の好きな間取りが見えてきます
- 提案力のあるプロを見る目が養われます
幸せな家を手にするには時間がかかりますが、1社でなく複数社から提案してもらうようにしましょう。
必ず家づくりの新しい価値観を手にでき、現状より前進することが出来ます。
実際に私がタウンライフを利用した時のレポートは「タウンライフ家づくり」を利用してみたにまとめてありますので、参考にしてみて下さい。
おわりに
注文住宅の最大のメリットは「プロに提案してもらう」ことです。
更にデザイン・性能・価格と家に関わる全てをプロにサポートしてもらえることです。
自分で考えた間取りを建ててもらうことは簡単ですが、注文住宅を選んだからにはプロに提案してもらうという贅沢を活用しない手はありません。
プロの提案で初めて気づくことも沢山あります。
そして住宅業界で働く人は全てがプロでは無い事を学びました。
住まい手の要望を丁寧に家に反映するプロもいれば、契約のためだけに家を提案する一般営業マンがいます。
これらを見抜くためにも、間取りをしっかり比較することが大切です。
そして比較をするのならネットを活用することで、家づくりのスピードを一気に加速させることが出来ます。
特にタウンライフは無料ですので、「利用しない手はない」そんなサービスです。
≫ タウンライフ家づくり公式HP
→「ハウスメーカー+工務店」どちらからも提案してもらえます